本記事では、LINE公式アカウントの配信コンテンツの一つである「カードタイプメッセージ」の活用事例を見ていきます。「リッチメッセージ」と並んでよく利用されているカードタイプメッセージですが、いろんなLINE公式アカウントを見てみると、「あいさつメッセージ」として利用されていることが多いことに気づきます。そこで今回は、以下の条件に当てはまるカードタイプメッセージに注目してみました。どんなメッセージが設定されているのか、チェックしてみましょう。アパレル関連会社のLINE公式アカウントあいさつメッセージに使われているカードタイプメッセージカードタイプメッセージとは?カードタイプメッセージは、複数のコンテンツをカルーセル形式(横並び)でまとめて送信できるメッセージ形式です。ユーザーが右から左にスワイプすることで、設定されたカードを順番に見ることができます(フェイスブックやインスタグラム広告などにもありますね)。一回の配信で最大9つまでカード+もっと見るカード(全てのカードの最後に設定可能な「もっと見る」の導線)を並べることができ(LINE Official Account Managerの場合)、カードの数によって料金が変わるわけではないので、設定したい画像がたくさんある場合は便利な形式です。カードタイプメッセージは下記画像の通り、4種類の中から選びます。ちなみに今回紹介するLINE公式アカウントでは、「プロダクト」と「イメージ」が使用されていました。テキストで説明が必要な場合は「プロダクト」、画像と短いテキストのみの場合は「イメージ」という使い分けになります。では各企業毎の配信内容にどんな違いや特長があるのか、チェックしていきます。ゾゾタウン大手ファッションECサイト「ゾゾタウン」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では9つのカードが設定されており、ZOZOGLASSやZOZOMATといった同社独自商品・サービスを紹介しています。あいさつメッセージで自社サービスの独自性を明確に主張することで、「ここで買いたい!」と思わせるインパクトがあります。また、最初のカードにID連携でポイントプレゼントの告知をしており、ID連携が友だちに伝えたい優先度の高いトピックであることがわかります。北欧、暮らしの道具店北欧のライフスタイルを紹介する人気ECサイト「北欧、暮らしの道具店」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では9つのカード+もっと見るカードが設定されています。商品紹介、コラム、動画、アプリ、ECサイトの魅力的なコンテンツへの入口がずらっと並ぶ様は壮観です。あいさつメッセージに載っているコンテンツを見るだけでも、半日ぐらい過ぎてしまいそうなボリューム感です。コンテンツの内容はファッションにとどまらず、レシピ紹介や料理ドラマなど、食に関するテーマもあります。ここに紹介したカードタイプメッセージ9点に加え、さらに別の9点のカードタイプメッセージがあいさつメッセージの最後に配信されています。人によってECサイトに求める情報は様々なので、18点(そのうちアプリ導線が2点)のコンテンツを紹介することで、どれか一つでも読みたいと思えるコンテンツを見つけてほしいという意図があるのかもしれません。ベイクルーズ「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」や「IENA(イエナ)」などのブランドを運営する「ベイクルーズ」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では、6つのカードが設定されています。その内訳は、「ECトップ」「ランキング」「アウトレット」「高評価レビューアイテム」「再入荷アイテム」「ECトップ」となっており、ECサイトの主要ページが並んでいます。ECサイトでは男女の商品を扱っていますが、LINE公式アカウントではすべて女性向け商品に関するページに誘導しています。ユナイテッドアローズセレクトショップ業態大手「ユナイテッドアローズ」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では、5つのカードが設定されています。使用画像が白背景にテキストとアイコンで統一されており、非常にスッキリした見栄えとなっています。カードの内訳は「UAクラブのご案内」「ランキング」「スタイリング」「新着アイテム」「ECトップ」で、ベイクルーズと異なりECトップへの導線が一番最後という構成です。また、ショップスタッフの最新スタイリングを紹介する導線があるのも、セレクトショップならではという印象です。ID連携すると5000マイルがもらえるプレゼントが、3つ目の吹き出しで配信されています。BEAMS日本のセレクトショップの草分け「BEAMS」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では、4つのカードが設定されています。カードの内訳は「BEAMS CLUBへのご入会」「公式アプリ」「ID連携」「ECトップ」で、前述のベイクルーズやユナイテッドアローズの中で最も少ないカード数となっています。タイムセールや新着アイテム、アウトレット、WEB限定商品といったECサイトへの主要導線はリッチメニューに設置しているので、あいさつメッセージの情報量はあえて抑えたのでしょう。H&Mスウェーデンのアパレルメーカー「H&M」のLINE公式アカウント(LINE公式アカウントはこちら)では、5つのカードが設定されています。カードの内訳は「メンバー登録」「iOS版アプリ」「Android版アプリ」「ニュースレター登録」「ECトップ」。最後のカード以外はモノクロの人物写真で統一されていて、アパレルメーカーのLINE公式アカウントらしく非常にファッショナブルな印象を与えます。「北欧、暮らしの道具店」以外のLINE公式アカウントにはなかったアプリへの導線がiOS/Androidの2つが用意されており、アプリに誘導したい意図が伝わってきます。まとめ今回は、LINE公式アカウントメッセージ配信コンテンツである「カードタイプメッセージ」のうち、アパレル企業のLINE公式アカウントで「あいさつメッセージ」に設定されている事例をご紹介しました。あいさつメッセージはLINE公式アカウントの友だちになった瞬間に配信されるので、複数の画像を並べられるカードタイプメッセージは非常に訴求力のあるコンテンツ形式だと言えます。なお、LINE公式アカウントの運用ツールである「TSUNAGARU」を使うと、より自由なカスタムレイアウトのメッセージ配信や、セグメントに合わせたコンテンツ配信も可能です。こちらから資料もダウンロードできますので、気になった方はぜひご覧ください。