デジタルマーケティングが成果を出しやすいポイントとして、データを軸にしてPDCAを回す事ができるという点があげられると思います。LINE公式アカウントでも、様々なデータが分析機能として用意されており、成果を可視化し効果を最大化しやすい環境となっています。この記事では、LINE公式アカウントの分析機能で可能な分析についての紹介とそれを高度に分析していく手法についてご紹介します。指標の定義について、一部は記事内にも補足として入れていますが、わからない言葉が多い場合は下記の記事を参照しつつご確認ください。→ LINE公式アカウントでよく使われる指標の定義まとめLINE公式アカウントの分析画面で確認できる各指標と活用ポイントLINE公式アカウントには分析画面が用意されており、下記の指標の推移を見ることができます。友だち関連の主な指標友だち追加数の推移ターゲットリーチ数の推移ブロック率の推移ターゲットリーチの属性割合(性別だと男性N%、女性N%など)追加経路の割合ターゲットリーチとは?公式のドキュメントによると下記のような定義となっています。性別や年齢、地域で絞り込んだターゲッティングメッセージの配信先となる友だちの母数です。( 参照元 )管理画面には下記のような文言も表示されます。LINE及びその他LINEサービスの利用頻度が高く、属性の高精度な推定が可能な友だちが含まれます。LINE公式アカウントでは、友だちに配信を実施する際に属性情報(性別や年齢、地域)をもとに絞り込んだ配信が可能です。その際に、ある程度の推定をLINE側で行っていて、それの推定が可能な友だちをカウントしています。絞り込み配信を行う場合は、ターゲットリーチが100人以上いる事が条件になっています。活用ポイント主に友だち追加施策を実施している際に、目標としている数値とのギャップがどれくらいあるかを属性割合や経路別で確認して、そのギャップをもとに友だち追加施策を微調整します。例えば、広告のメッセージを変更したり、流入経路で想定より低い割合の場合はクリエイティブを見直すなど。メッセージ関連の主な指標メッセージ通数推移チャット数推移メッセージ別のエンゲージメント活用ポイントLINE公式アカウントは、メッセージ通数によって配信コストが変動するため、計画通りに配信数が推移しているか、月間の残り通数でどんな配信が可能かを確認できます。メッセージ別のエンゲージメントでは、時間帯やコンテンツの種別等でどういった違いがあるかを確認できるので、そこで効果的だった配信を見つけ、それに沿った配信の比率を上げていくなど、配信の方針決定に利用できます。リッチメニュー関連の主な指標各リッチメニューのインプレッション数推移各リッチメニューのエリアごとのクリック数推移活用ポイントリッチメニューは企業やブランドが提供している便利なサービス・お得なサービスへの導線を設置しているケースが多くなっているので、意図した割合でクリックされているのかを確認します。また、メッセージ配信を行った日と行わなかった日の表示回数を把握し、それをベースに翌月の予測を立てて施策を実施するなどして精度を上げた運用を可能にできます。コンバージョン関連の指標LINE公式アカウントが用意している「LINE Tag」の機能を利用し、自社のwebサービス等に組み込みを行うと、下記のような数値もLINE公式アカウント上で確認できるようになります。LINEのメッセージ経由で商品をカートに入れた回数LINEのメッセージ経由で任意の商品を購入した数※コンバージョンタグを追加し、コンバージョン時にデータをLINEへ送信する仕組みで実現されています。※コンバージョンの定義や設定項目は各アカウントによって自由に変更して活用できます。(仕様を確認する)その他の指標あいさつメッセージやステップ配信・クーポンなど、アカウントによっては設定している場合があると思いますが、基本的にはそれらの表示回数、クリック回数を確認できます。LINE公式アカウントの分析機能でできない分析の例LINE公式アカウントでは、2023年12月時点では下記ような分析画面は用意されていないので拡張もしくは運用の工夫が必要です。友だち期間の割合ユーザーが友だち追加してからの経過日数の割合は管理画面で見ることができません。例えばリッチメニューで「初めての方へ500円割引」といったバナーがクリックされなくなってるという場合に、それを裏付ける指標として経過日数を活用する事ができます。90日以上前の友だちの追加経路友だち分析は管理画面上だと、最大90日間の期間選択しかできません。長期にわたってアカウントを運用する場合には工夫が必要になります。https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_friends/友だちの属性と紐づけたメッセージ・リッチメニュー分析配信する前の絞り込みとして属性情報を利用することはできますが、配信した際にどの属性の友だちがインプレッション数が高いのか、クリック割合はどうかといった事は管理画面からは紐解くことができません。類似メッセージとの比較分析夏のセール案内のメッセージと冬のセール案内のメッセージなど、少し期間が離れた類似のメッセージでを比較するというのが管理画面上だと難しくなっています。データのダウンロードはできるので、それで工夫して実施します。LINE公式アカウントの分析機能を強化するには?LINE公式アカウントはAPIが公開されており、LINE公式アカウントを拡張する事ができるサードパーティのマーケティングツールがいくつか存在します。当ブログ運営元のTSUNAGARUもその一つで、LINEヤフー社の認定パートナーとしてサービスを提供しており、そういったツールを利用する事でLINE公式アカウントでは難しい分析を可能にしたり、運用効率化するような仕組みを用意しています。最初はLINE公式アカウントの基本機能での分析で十分だと思いますが、本格的に予算の組み立てや改善を実施するとなると、基本機能だけでは不十分だったり、運用に困ったりする事があると思いますので、その際にはぜひTSUNAGARUを思い出していただき、気軽にご相談いただければと思います。