※2023年6月の料金プラン改定に対応した記事となっています「LINE公式アカウントって本当に無料で使えるの?」「LINE公式アカウントって実際いくらかかるの?」この記事ではこういった疑問に回答するために、実際の運用イメージをもとにLINEビジネスアカウント(公式アカウント)で発生する費用・料金について解説します。LINE公式アカウントの基本料金基本プランと料金体系の概要LINEビジネスアカウントを利用するためには、LINEヤフーが提供するLINE公式アカウントへの登録が必要です。LINE公式アカウントでは、2023年12月現在で3つのプランがあります。コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン月額固定費(税別)0円5,000円15,000円無料メッセージ通数(月)200通5,000通30,000通追加メッセージ料金(税別)不可不可~3円/通*※追加メッセージの単価は配信数によって異なるメッセージ数のカウント方法について基本的には1ヶ月のメッセージ通数に応じて、料金プランを検討するイメージになります。配信はブロックされている友だちには実施されない、ターゲットを絞って配信するなどできるので、一回の配信数は多少のコントロールが可能となっています。1通あたり3吹き出しまでが1つのメッセージ(画像)LINEチャットの送受信など一部のメッセージは料金に含まれないまた、下記の機能で配信されるメッセージは通数としてカウントされません。友だちに対して、企業側が一斉にメッセージを配信する場合に通数としてカウントされるイメージになります。LINEチャットの送受信あいさつメッセージ応答メッセージ各プランの特徴コミュニケーションプランの特徴無料から始めらますが、月に配信可能なメッセージ通数が200通と少ないプラン。LINEチャットを中心に活用したい企業や店舗の利用に向いています。ライトプランの特徴月間5000通までのメッセージ配信が可能なプランです。毎月5000円の固定費が発生します。友だち数がまだ少なめのアカウントで、定期的に告知を行いたい場合の利用に向いています。月途中でのメッセージ通数の上限アップができないので、友だち数を増やす施策を行っている場合は、上位プランのスタンダードプランを検討しましょう。スタンダードプランの特徴月間のメッセージ通数が5,000通を超えそうなアカウント場合、こちらのプランを利用する形になります。月15,000円の固定費で30,000通までは利用可能で、30,000通以降のメッセージに関しては1通あたり最大3円で従量課金されるプランになります。プランの選び方前提条件を事前に確認しよう現在の友だち数と将来目標としている友だち数をもとに、月間どれくらいメッセージ配信を行いそうかを事前に確認してプランを選ぶと良いです。冒頭に記載したように友だち数 = 配信通数ではないという前提条件を意識し、かつ施策としてターゲット配信を行うか、ブロックされる可能性が高いかについても念頭においてプランを検討しましょう。(前提条件)友だち数 = 1回の配信通数とはならないLINEチャットの送受信や一部のメッセージは通数としてカウントされないターゲット配信を行う場合でも、「メッセージ配信をクリックした友だち」をターゲットにする場合は、一度はメッセージを全ての友だちに配信しないとターゲティングできない等あるので、なるべく具体的な運用イメージをつけてからプランを選びましょう。月途中でのプランアップグレードは管理画面より簡単に実施可能月途中のプランアップグレードも管理画面より簡単に実施可能ですので、一旦下位プランで実施する運用も状況によっては選択肢の一つとなります。具体的な料金イメージ(例)友達数10,000人ブロック率20% (2000人)配信頻度週に一回※LINE公式アカウントは一度ブロックされると友だちが自ら再登録しない限りメッセージを送ることができません。この例の場合の月間の配信通数= ターゲットリーチ数 ( 10,000 - 2,000 ) x 配信回数 ( 4 )= 32,000通この例の場合の料金プランと超過メッセージ数LINE OAの料金プランスタンダードプラン( 30,000通/月まで無料 )無料通数超過メッセージ数2,000通この場合の月間の支払料金は下記になります。月間の支払い料金= 料金プラン ( 15,000円 ) + 超過メッセージ料金 ( 1通3円 x 2,000通 )= 21,000円※超過メッセージの1通あたりの単価は配信数によって異なります。詳細はLINE公式アカウントの価格テーブルを確認ください。→ スタンダードプラン追加メッセージ 価格テーブルオプションサービスと追加コストLINE公式アカウントを運用するにあたって発生する追加コストとオプションサービスについて紹介します。プレミアムIDプレミアムIDというLINE公式アカウントのIDを自由に設定できるオプションサービスがあります。月100円 or 年1,200円で利用できます。ベーシックIDプレミアムID利用できるID@+3桁数字+5桁英字(ランダム)※@329kxzis, @932kgaihなど@tsunagaru, @optなど任意( 他アカウントで未利用のもの)追加コストLINEビジネスアカウントを利用するにあたって、上述した料金プランとオプションサービス以外で発生する追加のコストはありません。ただし、運用していく上で別途施策を実施したり、拡張ツールを追加で導入したりする場合はあります。例として下記のようなコストが想定されます。友だち追加施策によるコスト拡張ツールの導入によるコストLINEヤフー認定パートナーの利用コスト友だち追加施策によるコストLINE公式アカウントでメッセージを送るためには、まずは友だちになってもらう必要があります。クーポンを活用した友だち追加キャンペーンを実施したり、その告知の広告を実施したり、何かしらのメリットを添えて友だち追加を促している企業が多いため、友だちを集めていくのに一定のコストがかかる事が想定されます。拡張ツールの導入によるコスト高度な分析や高度なターゲティング(自社の商品の購買情報や行動をもとに配信)を実施可能にするLINE公式アカウント専用のマーケティングツールが存在します。これらを利用することで、公式アカウントのみでは実施できない機能を利用することができ、効果の最大化を図ることができるようになります。LINEヤフー認定パートナーの利用コストLINEヤフーが認定したパートナーにLINEを利用したビジネスに関する相談ができるプログラムで下記の種別があります。規模によっては相談することで最終的にコストがかからなかったりすると思いますので前向きに検討していいと思います。セールスパートナー ( 導入支援 )テクノロジーパートナー ( 技術支援 )CXパートナー ( LINEサービスを活用した企業・経営課題支援 )ネットワークパートナー(広告ネットワーク )LINE公式アカウントを運用する目的を整理して、最適な方法を検討しましょう。当ブログの運営元のオプト(旧デジタルシフト)はCXパートナー、テクノロジーパートナーを取得している認定している企業ですので、LINEに関しての不明な点や相談など気軽にお申し付け下さい。コスト削減のためのヒントLINE公式アカウントの特徴の一つとして、「一人ひとりに寄り添った配信ができる」という点があげられます。広告や通常のSNSの発信のようにマス的に全配信するのではなく、ある程度ターゲティングを意識した配信をすることで顧客と良質な関係を気づき、LTVの向上を図ることができます。ターゲティングを図ることでメッセージ通数を下げることでコスト削減もできるようになりますし、ブロックされてしまう確率も下がるので、そこを意識した運用を行うことで費用対効果の最大化を目指すことができるかと思います。将来的な料金変動と対策2023年12月に料金改定があり、シンプルな料金プランとなりましたが今後も料金変動に関してはリスクとしては考えられます。2023年12月改定の概要0円プラン→1000通まで無料から200通まで無料へ(マイナス800通)5,000円プラン→15,000通まで無料5,000通まで無料へ(マイナス10,000通)15,000円プラン→45,000通まで無料から30,000通まで無料(マイナス15,000通)ライトプランで追加メッセージ配信が不可能に。料金改定の背景(公式のアナウンスより引用)「LINE公式アカウント」は、企業や店舗がユーザーにとって「本当に欲しい情報」を届けることで、ユーザーひとりひとりに最適化された双方向のコミュニケーションサービスを目指しています。しかし、メッセージの一斉配信などによる一方的なコミュニケーションが多くなっていたことが、課題となっていました。このような課題を解決するため、これまで、企業や店舗がよりユーザーひとりひとりの興味や関心に合ったメッセージを届けられるよう、ユーザーの属性/行動に応じたメッセージ配信の多様化・高度化など、さまざまな機能追加・アップデートを行なってきました。さらに、今後は企業・店舗とユーザーとの双方向の深い繋がりを生み出せるサービスを目指し、下記のような取り組みを進めていきます。「LINE公式アカウント」上のサービス利用情報やアンケート結果などのユーザーデータとの紐づけ※による、より高度なメッセージ配信の最適化PayPayやYahoo!JAPANなどのZHDグループ各社サービスとの連携によるユーザー接点の強化業種特化型パッケージプランの提供※全てユーザー許諾済みのデータこのような今後の活用の方向性を見据え、2023年6月1日に「LINE公式アカウント」の料金プランを改定する予定です。対策公式も推奨しているように、ターゲティングを行ったメッセージを実施したユーザーひとりひとりに最適化されたメッセージを配信するという方向性で、運用を行うことで効果を最大化していくのが対策となりそうです。LINE公式アカウントの効果を把握するためにも、目的の整理と定点的な効果測定を準備しておきましょう。まとめ目的に合わせたLINE運用を2023年6月に料金改定された背景にもあるように、LINE公式アカウントでは企業や店舗がユーザーにとって「本当に欲しい情報」を届けることで企業とユーザーのコミュニケーションを最適化できる唯一のサービスです。今回は費用にだけフォーカスしましたが、LINE公式アカウントは売上に直結しているか見えにくい部分も多く費用対効果に関して、各企業やプロジェクトによって異なり、判断が難しいと思いますが、一人ひとりに最適に近いコミュニケーションを送ることができる数少ないサービスですので、当ブログの情報等を参考に最適なコミュニケーションをご検討いただけると幸いです。