「LINE公式アカウントを始めようと思っているけれど、実際どうやって進めたらいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事では、LINE公式アカウント運用に関する皆さんの「よくある質問(FAQ )」に回答します。LINE公式アカウントは時々機能や仕様が変わるため、例えば料金プランなども古い情報を正しいと勘違いしている場合もあると思います。今後もLINEの最新情報に基づいた「よくある質問」に答えていきますので、ぜひ参考にしてみてください(※本記事は2023年10月末現在の情報です)。Q1:LINE公式アカウントをはじめるメリットは何ですか?LINEは日本で非常に数多くのユーザーを持ち(※2023年6月末時点で月間利用者数9,500万人)、幅広い年齢層のユーザーに利用されているコミュニケーションツールです。LINE公式アカウントで友だち(=登録ユーザー)を増やすことで、期間限定のキャンペーンや季節毎のプロモーションなどを告知し、プッシュ通知で新商品やセール情報を伝えることができます。実店舗を持つ企業であれば、来店予約や注文、会員証の表示、クーポン配布など、お客様の様々なご要望をまとめられるメリットもあります。また、営業時間内のチャットによる問い合わせ対応や、営業時間外の問い合わせへの自動応答など、顧客対応の効率化により顧客満足度も向上します。LINE公式アカウントの運用には多少の手間がかかりますが、企業と顧客どちらにとっても使うメリットがたくさんあるツールです。Q2:LINE公式アカウントとメールマガジンを比べた場合、LINE公式アカウントの優れた点は?LINE公式アカウントがメールマガジンに比べて優れている点をリストアップしました。コミュニケーション速度:LINE公式アカウントから届いたメッセージを開封するまでの時間を集計すると、約2割のユーザーがメッセージを受け取ってすぐに開封し、約5割のユーザーが3~6時間以内、さらに約8割のユーザーがその日のうちに開封すると回答したそうです(詳しくはライン公式ページをご覧ください)。一方、メールマガジンは非同期的なコミュニケーションなので、受信者がメールを開いて読むまでより時間がかかる場合があります。メディアの多様性:LINE公式アカウントでは、テキストメッセージに加えて、画像、動画、音声メッセージ、スタンプなどさまざまなメディアを活用できます。配信可能なコンテンツの種類については、「LINE公式アカウントのメッセージ配信で送れるコンテンツの種類は?」の記事もご覧ください。チャットの活用:LINE公式アカウントは手動+自動でチャットが可能で、自動応答やFAQ対応に役立ちます。顧客対応の効率化が可能です。ユーザーのプロファイル情報:LINEはユーザーのプロファイル情報を取得できるため、ターゲットユーザーに合わせたメッセージやオファーを提供できます。Q3:最初は無料プランから始めてもよいですか?LINE公式アカウントは3つの料金プランがあり、月額固定費無料のコミュニケーションプランでは月200通までのメッセージを友だちに配信できます。小規模の店舗などの場合、LINE公式アカウント開始当初は友だちの数が少ないと思いますので、まずはコミュニケーションプランから始めてみることをお勧めします。もし友だちが増えて今すぐにでもプラン変更した場合は、アップグレードするプランと現状のプランの差額を払うことで、その月の途中であってもプラン変更が可能です。また、追加メッセージを利用するには上記の料金表通り、スタンダードプランしかないので注意しましょう(詳しくはライン公式ページを参照ください)。Q4:LINE公式アカウントの初期設定が終わったら、最初にやることは何ですか?まずは「友だちを増やすこと」が重要ですが、その方法については次の質問で回答します。次に、皆さんがLINE公式アカウントで実施したいことをリストアップしましょう。これは皆さんの携わっているビジネスによって異なります。「実店舗への集客を増やしたい」「ECサイトへの集客を増やしたい」など皆さんの目的を明確にし、LINE公式アカウントで配信するメッセージでどんなメリットを顧客に伝えたいかを考えてみてください。皆さんはすでに、LINE公式アカウント以外のコミュニケーションツール(メールやTwitter、Instagram、アプリなど)も運用中かもしれません。そうした複数のツールをどう使い分けるのかも検討してみましょう。例えば「リッチメニュー活用のメリットと設定のポイントとは?」の記事を読んでいただくと、企業がLINE公式アカウントで何を重視しているのか、参考になるはずです。Q5:LINE公式アカウントの「友だち」を増やす方法は?友だちを増やすには、以下の方法が有効です。オンラインプロモーション:ウェブサイト、ソーシャルメディア、ブログなどを活用して、LINE公式アカウントの存在を宣伝しましょう。アカウントのQRコードやリンクを共有し、ユーザーに友だち追加を促しましょう。キャンペーンやプレゼント:LINE公式アカウントを友だち追加するユーザーに対して特典を提供するキャンペーンを実施することで、新しい友だちを獲得できます。例えば、割引クーポンや無料の特典アイテムの提供などの施策です。クロスプロモーション:提携企業や協力業者とのクロスプロモーションも有効です。ウェブサイトやSNS上で、LINE公式アカウントのQRコードやリンクを宣伝してもらいましょう。オフラインプロモーション:店舗やイベントでLINE公式アカウントを告知するQRコードやステッカー(※上記画像)を展示して、オフラインでの友だち追加を促進しましょう。LINE広告:LINE広告を活用して、ターゲットユーザーにアカウントを告知しましょう。LINE広告は初期費用・最低出稿金額なしで、1日1000円から配信できます(詳しくはライン公式ページを参照ください)。質の高いコンテンツ配信:皆さんのLINE公式アカウントを魅力的なコンテンツで充実させ、ユーザーに価値とベネフィットを提供しましょう。興味を引く記事、ビデオ、プロモーション、情報を提供することで、ユーザーが友だち追加しやすくなります。インフルエンサーマーケティング:業界のインフルエンサーを活用して、彼らのフォロワーにLINE公式アカウントの友だち追加を推奨してもらうことも一つの方法です。ただし、一時的な友だちが増えるだけの結果にならないよう注意も必要です。LINE公式アカウントの友だちを増やすには、長期的な取り組みが必要です。焦らずコンスタントにプロモーションを続け、ユーザーのニーズに合った情報や特典を提供しましょう。Q6:「あいさつメッセージ」の配信は必要ですか?「あいさつメッセージ」は、友だちがLINE公式アカウントに登録して最初に配信されるメッセージのことです。あいさつメッセージの設定は必須ではありませんが、友だちが最初に読むメッセージとなるので、必ず設定することをお勧めします。実際、ほとんどのLINE公式アカウントではあいさつメッセージが設定されています。あいさつメッセージがないのは、飲食店などを訪れた際に店員さんから「いらっしゃいませ!」の声がかかられないようなものです。あいさつメッセージでは、最大5つの要素を設定できます。通常のメッセージ配信では3つの吹き出しまでなので、配信する内容をよく検討することが重要です。例えば下記のような項目について考えてみてください。アカウントの自己紹介と、配信する情報アカウント内でユーザーにしてもらいたいこと初回限定クーポンなど、友だち限定にお得な情報Q6:メッセージの配信頻度はどれくらいが妥当ですか?業種や商材、キャンペーンの有無などによって異なるため一概には言えませんが、「週に1回の配信」を目安にしてみると良いでしょう。多すぎても少なすぎても良くないのですが、配信する時間帯や曜日によってもユーザーが受け取る印象は変わります。また、テキストだけでなく魅力的な画像も送ったり、リッチメッセージやカードタイプメッセージのデザインに力を入れるなど、配信の内容を吟味することも非常に重要です。Q7:なるべくブロックされないようにする方法はありますか?メールマガジンに解約されてしまうリスクがあるように、LINE公式アカウントは友だちからブロックされてしまうとメッセージを配信できなくなってしまいます。どんなに友だちの数が多いアカウントでも、ブロック率0%ということはありません。*平均的には20〜30%*と言われています。ブロックされてしまう理由はいくつかありますが、配信されるメッセージの内容に共感されなくなってしまうことが原因です。企業からの押し売り感が強すぎたり、配信頻度が多すぎたり、自分の興味と関係ない情報ばかり送られてきたりすると、ブロックされてしまいます。とはいえ、全ての友だちを満足させるのは、なかなか難しいと思います。そこで友だちを年齢や性別などの属性や志向によって分け、それぞれのセグメントに対して異なるメッセージを送ることで、よりその人の好みに合った配信を行うことも可能です。LINE公式アカウントの管理画面(Line Official Account Manager)でもある程度のセグメント配信は可能ですが、より高度なセグメント配信をしたい場合は、デジタルシフトのLINE公式アカウント運用ツール「TSUNAGARU」を利用してみてください。Q8:リッチメニューとはなんですか?リッチメニューは、LINEトークページの画面一番下バナーのようなメニューが表示される固定のメニューのことです。一番下のエリア(上記画像Menuの部分)をタップすることで開閉でき、デフォルトで開いておくか、閉じておくかを選択できます。リッチメニューの一番のメリットは、メッセージ配信(吹き出しによるメッセージ)と異なり、何回変更しても追加料金が必要ないという点です。また、リッチメニューの中身を変更してもプッシュ通知されないため、友だちにとっても通知が鬱陶しいと思われる心配もありません。デザインについては無料のデザインツールCanvaを使えば、デザイン初心者でも豊富なテンプレートから簡単に作成することができます。デザイナーに頼む予算がなければ、自分でつくってみるのも良いでしょう。詳しくは「デザイン初心者でもOK!リッチメニューのデザインを始めよう」の記事も参考にしてみてください。まとめ今回は、LINE公式アカウント初心者の8つのよくある質問について解説しました。LINE固有の単語やマーケティング用語が出てくるため、最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、今後もこのブログではLINE公式アカウントのよくある質問にできるだけわかりやすく解説していきます。また、より柔軟で高度なLINE公式アカウント運用をご検討の方には、株式会社デジタルシフトのLINEマーケティングツール「TSUNAGARU」をお薦めします。通常のLINE公式アカウントの管理画面(Line Official Account Manager)ではできない機能も多数ありますので、興味のある方はこちらより資料をダウンロードしてみてください。