「LINE公式アカウントを始めようと思っているけれど、実際どうやって進めたらいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事では、LINE公式アカウント運用に関する皆さんの「よくある質問(FAQ )」に回答します。LINE公式アカウントは時々機能や仕様が変わるため、例えば料金プランなども古い情報を正しいと勘違いしている場合もあると思います。今後もLINEの最新情報に基づいた「よくある質問」に答えていきますので、ぜひ参考にしてみてください(※本記事は2023年10月末現在の情報です)。Q1:リッチメッセージ/リッチビデオメッセージとは何ですか?リッチメッセージは、上記左の画像のようにいわゆるバナーとして配信できるタイプのコンテンツです。画像アップロード投稿(上記右の画像)とは、下記3つの違いがあります。通常の画像に比べて横幅が大きく、画面目一杯に表示できるリンク、クーポン、テキストを設定できる応答メッセージのキーワードと一致したテキストを設定すれば、自動返信も可能LINE公式アカウント管理画面(Line Official Account Manager)には9つのテンプレートが用意されており、複数の画像をアップロードして、リンク/クーポン/テキストのアクションを設定できます。基本的なサイズは「1040px × 1040px」の正方形です。リッチメニュー同様、リッチメッセージの作成にはデザインの知識や経験が必要となりますが、Canvaなら多数の無料テンプレートが用意されているので、デザイン初心者の方はCanvaで作ってみることをお勧めします!リッチビデオメッセージは、トークルームで自動再生される動画をメッセージとして送ることができる機能です。縦型/横型/正方形など様々な動画形態に対応しており、縦型動画ならトーク画面を専有するリッチな動画表現が可能です。また、リンク設定することで、動画視聴を経たユーザーを外部サイトに誘導することが可能です。ただしリッチビデオメッセージは通常の動画と異なり、ユーザーは保存、転送、LINE VOOMにシェアすることができませんのでご注意ください。Q2:カードタイプメッセージとは何ですか?カードタイプメッセージは、複数のコンテンツをカルーセル形式(横並び)でまとめて送信できるメッセージ形式です。ユーザーが右から左にスワイプすることで、設定されたカードを順番に見ることができます(フェイスブックやインスタグラム広告などにもありますね)。一回の配信で最大9つまでカード+もっと見るカード(全てのカードの最後に設定可能な「もっと見る」の導線)を並べることができ(LINE Official Account Managerの場合)、設定したい画像がたくさんある場合は便利な形式です。活用事例など詳しくは「あいさつメッセージで使用されている、カードタイプメッセージ6選【アパレル編】」で説明していますので、是非参考にご覧ください。Q3:応答メッセージとは何ですか?ユーザーから受信したチャットでのメッセージに対し、自動で返信する機能です。下記2つの種類があります。一律応答:ユーザーから受け取った全てのメッセージに対して返信キーワード応答:受け取ったメッセージに含まれるキーワード(完全一致)に対して返信する内容を事前に設定しておくキーワード応答の場合、"営業時間"や"予約"など、よくある問い合わせに含まれるキーワードと、それに対応する回答を設定しておくことで、問い合わせ対応にかかる時間や負担が削減できます。先ほど「Q1:リッチメッセージとは何ですか?」で画像にテキストを設定できるとお伝えしましたが、応答メッセージの設定をしておけば、下記のような手順でクーポンを発行できます。ユーザーが「リッチメッセージ」をタップするチャットに自動でクーポンというテキストが送信される「キーワード応答」によって、設定した「リッチメッセージ」が送信されるちなみに「AI応答メッセージ」という別の機能もあるのですが、こちらは2023年11月29日(水)に提供が終了しますので、ここでは詳しい説明は省きます。Q4:分析画面で見られるデータの種類は?LINE公式アカウント管理画面(Line Official Account Manager)の分析画面では、下記の項目と数値を見ることができます。・ダッシュボード:メッセージ・友だち・チャットの概要・友だち:友だちの追加数・属性情報・友だち追加経路・プロフィール:プロフィールページ(アカウント名、画像、基本情報(Webサイト、住所、営業時間、サービスメニューなどを設定できる)の表示回数・表示したユーザー数・メッセージ通数:配信したメッセージの配信数・メッセージ配信:配信したメッセージ毎の開封数・インプレッション数・クリック数・ステップ配信:ステップ配信(事前に作成したメッセージを、自分が組み立てたシナリオに従い、対象を絞って配信する機能)によって送られたメッセージの配信数や、アクション完了率・チャット:LINE公式アカウントとユーザーの間で1:1のチャットトークを使用したメッセージ数・LINE VOOM:LINE VOOMに投稿した内容のインプレッション数・クリック数・動画の再生数・リッチメニュー:リッチメニューで設定したエリア毎のクリック回数・表示回数・あいさつメッセージ:あいさつメッセージのクリック回数・表示回数・クーポン:LINEで配信したクーポンの開封者数(ユニークユーザー数)・使用ユーザー数・予約:LINE公式アカウントからの店舗への予約数・来店数・ショップカード:カードの発行数・ポイント別の使用ユーザー数Q5:メッセージの開封数/インプレッション数とは?開封数とは、トークルームに入ってメッセージを閲覧した人数です。1つのメッセージ配信のいずれかの吹き出しをインプレッション(100%表示)した時点でメッセージ配信ごとにカウントされます。重複してカウントされることはありません。インプレッション数とは、メッセージの吹き出しが表示された回数です。1つの吹き出しが100%が表示された時点でカウントされます。吹き出しが表示されるたびにカウントされます。Q6:オーディエンスとは何ですか?メッセージ配信では、一斉配信の他に属性による絞り込み配信が可能ですが、オーディエンスを活用することで「メッセージをクリックした人」「店内に設置しているQRコード経由で友だち追加した人」など、ユーザーアクションに応じた詳細な指定が可能になります。作成できるオーディエンスタイプは以下の通りです。メッセージクリック:過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスメッセージインプレッション:過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンスリッチメニュークリック:リッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスリッチメニューインプレッション:リッチメニューを表示したユーザーを対象としたオーディエンス友だち追加経路オーディエンス:特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンスチャットタグオーディエンス:チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス予約:LINEで予約経由で予約したユーザーを対象としたオーディエンスユーザーIDアップロード:TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンスウェブトラフィックオーディエンス:LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンスオーディエンスの作成はLINE公式アカウント管理画面の、[データ管理]>[オーディエンス]から作成できます。オーディエンスの公開設定を「公開」で保存すると、作成したオーディエンスをLINE広告へ共有できるようになります。Q7 :メッセージ通数のカウント方法と、通数にカウントされる/されないメッセージの種類は?メッセージの作成画面で「配信」ボタンをクリックし、1人のユーザーにメッセージ配信を行った場合に1通とカウントされます(作成したメッセージ内の吹き出しの数に関わらず)。したがって、友だち200人にメッセージ配信を行った場合、200通とカウントされます。カウントされるメッセージメッセージ配信(絞り込み配信、ステップ配信含む)Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」カウントされないメッセージLINEチャットの送受信応答メッセージAI応答メッセージあいさつメッセージMessaging APIの「Reply API」Q8:Messaging APIとは何ですか?一つ前の質問「Q7 :メッセージ通数のカウント方法と、通数にカウントされる/されないメッセージの種類は?」の回答にある「Messaging API」という単語が聞き慣れない方も多いと思いますので、簡潔に説明します。Messaging APIとは、LINE公式アカウントのオプション機能で、LINEのアカウントを通じてユーザーとの双方向コミュニケーションを実現するAPI(Application Programming Interface)です。Messaging APIを活用することで、下記の開発が可能です。LINEの管理画面を介さずに特定のユーザーに限定したメッセージの送受信ができ、LINEのアカウントを通した双方向のコミュニケーションやLINEのトーク画面を使った対話型Botアプリケーションの開発外部サービスと接続・連携したアカウントの作成・開発Messaging APIには画像やボタンなどの自由なレイアウトが可能な「Flex Message」や、特定のメッセージに対して最大13個のアクションを表示できる「クイックリプライボタン」などの機能が提供されており、より柔軟がコミュニケーションが可能になります。実装には別途LINEが提供しているAPIと企業のシステムをつなぐ開発が必要となりますが、システムを自社開発せず、パートナー企業が提供するツールを導入することも可能です。LINE社の最上位の認定パートナーに認定されている株式会社デジタルシフトの「TSUNAGARU」なら、Messaging APIを活用したより効率的かつ配信効果の高いLINE公式アカウント運用が可能です。興味のある方はぜひこちらより詳細資料をダウンロードください。まとめ今回は、LINE公式アカウント初心者の8つのよくある質問(その2)について解説しました。LINE固有の単語やマーケティング用語が出てくるため、最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、今後もこのブログではLINE公式アカウントのよくある質問にできるだけわかりやすく解説していきますので、皆さんの参考になれば幸いです。