本記事では、LINE公式アカウント拡張ツールを利用する必要性とタイミングについて考えてみます。LINE公式アカウント拡張ツールは、「LINE拡張ツール」「LINEマーケティングツール」「LINE連携ツール」「LINE運用ツール」などいろんな呼び方がありますが、要はLINE公式アカウントの機能を拡張できるツールのことです。まずはLINE公式アカウントでどんなことができるのかを理解した上で、皆さんが運用に足りないものは何なのかを明確にし、LINE拡張ツールを選ぶ際の参考にしていただければと思います。LINE公式アカウントの標準機能LINE公式アカウントでは実店舗やECサイトの集客に役立つ、様々なコンテンツによる情報発信が可能です。飲食店、ECサイト、美容、教育関連の企業や自治体で利用されており、メールマガジンに代わる集客ツールとして注目されています。LINE公式アカウント(Line Official Account Manager)でできる主な機能は下記の通りです(※2023年11月末時点)。リッチメッセージやカードタイプメッセージ、テキストや動画などのメッセージ配信性別や年齢、エリアなどを絞り込んだメッセージ配信(※100人以上のターゲットリーチが必要)リッチメニュー(※複数タブ表示、タブ出し分けは別途開発または拡張ツールが必要)ユーザーとのチャット、LINEコール自動応答メッセージクーポンショップカードステップ配信分析機能(メッセージやリッチメニューのクリック数等の計測)リサーチ(アンケート機能。詳しくはこちらの記事を参照)オーディエンスの作成(※メッセージやリッチメニューなどをクリックした友だちを配信先に設定可能。50人以上のユーザーが必要)ウェブサイトトラッキング(LINE Tag)LINE VOOM投稿月のメッセージ通数が200通までであれば、月額固定費0円(コミュニケーションプラン)で上記機能が利用できます。50人の友だち(ターゲットリーチ)がいた場合、200通までは無料でメッセージが配信できるため、1カ月に4回友だち全員への一斉配信が可能です。運用費用が心配な方は、LINEのシミューレーターでチェックしてみるのがいいでしょう。友だちの人数、月間のメッセージ配信回数、平均客単価などの項目を入力すると、月間の売上金額を試算できます。また、LINEミニアプリを開発することで、下記のようなサービスも利用できるようになります。こちらは実店舗や施設運営に役立つ機能がメインです。詳しくはLINE公式ページを参照ください。モバイルオーダーデジタル会員証店舗の順番待ち・呼び出し来店予約LINE拡張ツール(TSUNAGARU)で実現できる機能一方、LINE公式アカウント拡張ツールにはどんな機能があるのでしょうか。拡張ツールには様々なものがありますが、例えば「TSUNAGARU」の場合は下記の機能を提供しています。運用する際には、LINE公式アカウント(Line Official Account Manager)と併用することもできます。アンケート(自由項目で設問と回答を設定可能。回答結果によるリスト作成、リッチメニュー出し分け、セグメント配信)セグメント配信(メッセージやリッチメニューのあるエリアをクリックをした人だけに配信など)リストのラベル付与(セール配信、アンケート回答、友達追加日などでリストにラベル付与)ID連携(自社の会員情報とLINEのUIDを連携)リッチメニューの複数タブ表示、セグメント別の出し分けリッチメニューのカスタムレイアウト(LINE公式アカウントにはないレイアウトで作成可能)カスタムレイアウトメッセージ(LINE公式アカウントにはないレイアウトで作成可能)外部連携配信(外部システムからAPIを通じて配信可能)クリックリーセンシー分析(最後にクリックしてからN日経過した友だちがどれくらいの割合存在するかを確認)フリークエンシー分析(指定した期間にクリックした回数の友だち数を確認)※上記の他、友だち流入経路計測やクリック計測、友だちレポート画面、配信結果の分析など、LINE公式アカウントと同様の機能もあります。TSUNAGARUの費用については、月のメッセージ通数が5,000通まで無料で利用できます(別途LINE公式アカウントの費用がかかります)。また、アンケートやリッチメニュー出し分け、ポイントコードといった機能を利用するには、月額9,800円(税抜)のスタータープラン以上の契約が必要となります。最初から特定の機能を利用したい場合は、各プランでできる機能をチェックしてから契約しましょう(詳しくはこちらを参照ください)。TUNAGARU以外にも様々なツールがありますが、サービスサイトには料金が載っていない場合もありますので各社にお問合せください。LINE拡張ツールを利用するメリットと導入タイミング一番大きいのは、様々なリストに基づいたより自由なセグメント配信ができるようになることです。「リッチメニューのセールのエリアをタップした人にメッセージ配信」「リッチメッセージのある商品をタップした人にクーポンを配信」など、友だち一人ひとりの属性や志向に合ったメッセージ配信が可能になることが一番のメリットです。さらにID連携することにより、自社の会員情報とLINEのUID(ユーザーID)を連携できるため、様々な購入データに基づくより柔軟な配信が可能となります。性別や年齢、住むエリアといった属性に加えて、より多様なセグメントに対して配信することで、友だちのアカウントに対する満足度も上がり、ブロック率も抑えることができます。LINE拡張ツールを導入するタイミングは、ある程度の友だち数が集まってからでも良いでしょう。LINE公式アカウント管理画面をある程度使ってみて、「こんなことがしたい」「これはできないのかな」といった要望が増えてきた時に、導入を検討してみてください。LINE拡張ツールは様々な会社がサービス提供していますが、得意とする機能や使い勝手、管理画面のデザイン、料金体系が異なります。各サービスによって一長一短がありますので、資料請求や問い合わせをして、納得のいくまで検討しましょう。ツールの使い方がわからない場合に、すぐに質問できる体制があるかどうかは必ずチェックしましょう。サポート体制はツール選定上かなり重要な要素です。「TSUNAGARU」はLINEを活用したサービスの導入で技術支援を行う最上位の認定パートナーに認定されている、株式会社デジタルシフトの開発するLINE公式アカウント拡張ツールです。LINEに関する知識豊富なカスタマーサクセスチームが、管理画面の操作レクチャーや活用・運用のアドバイスを行いますので、ぜひ導入をご検討下さい。こちらから資料もダウンロードできます。