「デザイナーではないけれど、LINE公式アカウントのリッチメニューのデザインをやってみたい」と考えたことはありませんか? ひと昔前なら、「デザインはプロがやるもの」「素人には敷居が高すぎる」といったイメージでしたが、今は違います。無料のツールや素材を使って、デザイン初心者でも挑戦できるリッチメニューをデザインする方法をお知らせします!まずは掲載要素と構成を決めよう!「リッチメニュー活用のメリットと設定のポイントとは?」でも触れていますが、デザインをする前に、リッチメニューに掲載する要素とそれをどう配置するか、メモやGoogleスプレッドシートなどを使ってまとめましょう。最初はあまり欲張らず、下記の手順で始めてみるのが良いでしょう。友だちをリッチメニューからどこに誘導したいのかをいくつか洗い出すその中で優先順位を検討するLINE公式アカウント管理画面で設定できるエリアは6つまでなので、リッチメニューに掲載する最大6点を決定する分割するエリアは必ずしも最大の6点にする必要はありません。LINE公式アカウント管理画面で選べるテンプレートを見ながら、どの要素を一番目立たせたいかも考えましょう。デザインの方向性を検討する皆さんの企業や店舗が所属する業種や扱う商品などによって、リッチメニューのデザインの雰囲気や方向性も変わってきます。「あたたみがある」「硬質な感じ」「柔らかな感じ」「ビジネスライクな感じ」など、リッチメニューのデザイン方針を検討しましょう。その検討に役立つのが、無料デザインツール「Canva」にあるLINEリッチメニューのテンプレート一覧ページです。フィルターでいろんな絞り込みもでき、無料で使えるリッチメニューのテンプレートだけを使用することもできます。この無料テンプレートが用意されているのが、Canvaの強みです。他にも無料や有料デザインツールはあるのですが、最初はCanvaのテンプレートを使うのが簡単なのでお薦めです。デザインの検討にもう一つお薦めなのが、Pinterestです。リッチメニューで検索すると、こんなにいろんなデザインが出てきます。こちらはテンプレートだけでなく、実際に企業のLINE公式アカウントで使用されているものも含まれています。画像をそのまま利用するのではなく、あくまでもデザインの参考にしたり、デザイナーに依頼する際のコミュニケーションに利用しましょう。Canvaで好きなテンプレートからデザインしてみよう気に入ったテンプレートが見つかったら、「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックします。そうするとテンプレートの編集画面(下記キャプチャ画像参照)になります。この画面で文字やアイコンを変更したり、画像を差し替えたりして、リッチメニューのデザインをつくっていきましょう。何パターンか作って比較したい場合は、上記編集画面の下にある「+ページを追加」をクリックすると、今作成中のサイズで新規デザインをつくれます。画面左側のテンプレートが並んでいるところから右側の作業エリアに好きなテンプレートをドラッグ&ドロップすると、新たなテンプレートを試すこともできます。テンプレート右下に王冠マークがあるものは、プロ素材で有料ですのでご注意ください。デザインが完成したら、ヘッダー右上にある「共有」ボタンを押し、下のメニューから4つ目の「ダウンロード」をクリックすると、下記画面が表示されます。ファイル形式を選ぶところがあるので指定し、サイズが問題ないかを最終確認すれば、完成したデザインをダウンロードできます。リッチメニューのサイズは、3サイズ用意されています。最初はSmallやMediumで作ってみて、画像が綺麗でないと感じた場合はLargeで作ってみてはいかがでしょうか。画像の種類や色の数などによって見え方が変わってきそうです。Large (大2500px × 1686px 小:2500px × 843px): 高解像度の画面を搭載する端末向け。容量が大きいため読み込みに時間がかかることも。Medium(大1200px × 810px 小:1200px × 405px):一般的な端末向け。Small(大:800px × 560px 小:800px × 270px):一番データサイズを抑えたもの。高解像ディスプレイを搭載する端末では画像が悪くなることも。画像やイラストをデザインに使用する際の注意点デザインに使用する画像やイラストはCanvaの素材にもたくさんありますが、より幅広い選択肢から探したいとなると、Unsplashや写真ACなどの画像提供サイトで探してみましょう。こういった写真・イラストサイトを使用する場合の注意点としては、下記の点を必ずチェックしてください。ロイヤリティフリー画像であるか商用利用はOKかこれを見逃してしまうと、後から著作権者から請求が来るどころか、無断使用で訴えられることすら起こり得ます。素材の出どころには十分注意し、出どころがわからない画像やイラストは使用しない方がいいでしょう。まとめLINE公式アカウント管理画面(Line Official Account Manager)でのリッチメニュー作成手順については、公式ページをはじめあちこちで紹介されていますので、そちらをご覧ください。また、YouTubeにもリッチメニューのデザインや設定方法が多数紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。最後に、より自由で柔軟なリッチメニューの設定をしたい方にお知らせです。例えば、リッチメニューのタップできる分割エリアを増やしたい、会員/非会員へのタブの出し分けをしたい、アンケートの回答によって数種類のリッチメニューを切り替えるといった高度な設定をしたい場合には、株式会社デジタルシフトのLINEマーケティングツール「TSUNAGARU」をお薦めします。