不定期にお送りしている、LINE公式アカウントのリッチメニュー事例紹介記事。今回は東京23区のアカウントにフォーカスしてみました(※2023年11月10日時点のリッチメニュー)。各自治体がどのようにLINE公式アカウントを活用しているかをチェックすることで、LINEが私たちの暮らしにどう役立っているかが見えてくるかもしれません。本記事では23区の中でも、「リッチメニューの複数タブを活用している自治体」に絞って紹介します。墨田区東京都区部東部に位置する墨田区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、3つのタブに分かれたリッチメニューを用意しています。「基本メニュー」には住民が必要とする暮らしや各種手続きのメニューが並んでいます。「くらしの安全」にはハザードマップやコロナなどの情報が、「すみだのこと」には墨田区の取り組みや区報、SNSアカウントが並んでおり、目的カテゴリー別にわかりやすく整理されている印象です。イラストや色遣いから、全体的なイメージはややかわいらしい印象です。足立区東京都区部北東部に位置する足立区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューも墨田区同様3つのタブで構成されていますが、印象はかなり違います。足立区の方がよりすっきりと整理された印象です。「期間限定」以外は白背景で統一しているせいかもしれません。また、期間限定タブ表示にすると、防災訓練の知識が学べるコンテンツへの導線が大きく表示され、非常に実用的で良い設計だと感じます。葛飾区東京都区部東部に位置する葛飾区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューも、足立区・葛飾区同様3つのタブで構成されていますが、タブの名称やグルーピングしている項目が違います。特長的なのは、「SDGs」タブの存在です。デザインのトーン&マナーはおとなしい雰囲気ですが、アイコンよりも文字が大きく配置されているので、読みやすい印象です。江戸川区東京都区部東南端に位置する江戸川区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューも、やはり3つのタブで構成されています。今までに見てきた区と違うのは、「通常メニュー」の「AIに質問」と、アプリタブにある3つのアプリの存在です。さらにアプリの一つはSDGsに関するもので、葛飾区以上にSDGsに力を入れている印象です。また、葛飾区や足立区と違い、各タブを色分けせずに、タブの中の各要素を色分けしている特長もありました。品川区東京都区部南部に位置する品川区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、2つのタブで構成されており、「ホーム」と「日頃の防災」の2つで構成されています。今まで見てきた区のリッチメニューと比較すると、項目の数が少ない印象です。「AIチャットボット」からは、「保育園案内」「戸籍・住民票ご案内」「子どもの手当・医療助成」「新型コロナウイルスについて」から見たい項目を選ぶと、それぞれの案内が表示されます。文京区東京都区部中心の北部に位置する文京区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、2つのタブで構成されていますが項目がやや多い印象です。情報のグルーピングは品川区に近いです。基本メニュー内の項目は12あり、パッと見た際に一つのメニュー内の情報量が多いようにも感じます。最初に紹介した墨田区も同じくタブ内の項目数が多い印象でしたが、見やすさを考慮すると一つのタブ内の項目は9〜10程度(=足立区や葛飾区)が良いのかもしれません。渋谷区東京都区部西部に位置する渋谷区のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、4つのタブから構成されており、今回紹介するリッチメニューの中では一番タブの数が多いアカウントです。他の区にない特長としては、図書館タブの存在です。渋谷区は図書館をよく利用する人が多いということなのでしょうか。電子図書館まであるのも驚きです。まとめ今回は、東京23区のLINE公式アカウントのうち、複数タブが設定されているリッチメニューをご紹介しました。区民の役に立つ情報を発信するという意味では共通の役割を持つ自治体のLINE公式アカウントですが、デザインや情報整理において想像以上に各自治体毎の違いがあることがわかり、興味深い結果でした。今後もまた、さまざまな業界のLINE公式アカウントを紹介していきますのでお楽しみに。リッチメニューについては、下記の関連記事もぜひ参考にご覧ください。「お菓子を販売する企業のLINE公式アカウント、リッチメニュー6選」「デザイン初心者でもOK!リッチメニューのデザインを始めよう」「タブ切替や出し分けなど、こだわりのリッチメニューを設定するには?」「業界別!友だち数の多いLINE公式アカウントのリッチメニュー紹介」「リッチメニュー活用のメリットと設定のポイントとは?」複数タブ表示やタブ切替、セグメント毎のリッチメニュー出し分けなど、より柔軟なリッチメニューの運用に興味がある皆さんは、株式会社デジタルシフトの「TSUNAGARU」を試してみてください。こちらから使い方の役に立つ資料をダウンロードできます。