不定期にお送りしているLINE公式アカウントのリッチメニュー事例紹介記事ですが、今回は化粧品(コスメ)メーカーにフォーカスしてみました。以前の記事「業界別!友だち数の多いLINE公式アカウントのリッチメニュー紹介」ではオルビスとロクシタンを取り上げましたが、美容に関する商品を扱うブランドやメーカーのリッチメニューは、機能的であるだけでなく見た目も美しいものが多い印象です。ブランドの世界観を生かしつつ、伝えたい情報をどう伝えているのか、皆さんのアカウントのデザインの参考にもなるはずです(※2023年10月27日時点のリッチメニューです)。資生堂日本を代表する化粧品メーカー「資生堂」のLINE公式アカウント(SNS公式アカウント一覧はこちら)のリッチメニューは、「TOPICS」「MENU」の2つのタブに分かれています。「TOPICS」タブでは美容液アルティミューンのキャンペーンを大きく訴求。「MENU」ではホリデー限定商品ページの告知バナーが大きく掲載されています。デザインで注目したいのは、目立たせたいところには写真とテキストを大きく使用し、それ以外のメニューはシンプルな線画のアイコンとタイトルにしているところです。それによってキャンペーンやスキンケアセットの告知が非常にシャープに見える効果を生んでいます。MAC COSMETICSカナダ生まれで現在はアメリカの化粧品メーカー「MAC」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、資生堂のリッチメニューと近い配色(クリスマスが近いからでしょうか)ですが、よりポップな印象を与えます。タブは「最新情報」と「ポイントプログラム」の2つに分かれており、1つのタブをまるまるポイントの情報にしているのは珍しいかもしれません。また、「黒背景に白いアイコン」を使用しているところも資生堂に近いデザインと言えます。クラランスフランスの高級スキンケアブランド「クラランス」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、「最新情報」「メニュー」の2つのタブに分かれており、最新情報では資生堂同様ホリデーコレクションを、メニューでは地球のための取り組みと題されたページへの導線が大きく配置されています。キャンペーンや最新の商品情報だけでなく、植物由来の商品を扱っているからこそSDGsに真剣に取り組む同社の意志が伝わってきます。クリニークニューヨーク発、皮膚科学から生まれたスキンケアブランド「クリニーク」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、「新商品・キャンペーン」「ポイントプログラム」の2つのタブで構成されており、前述の「MAC」と同じ構成です。ここでも各ページへの導線であるアイコンは、線画のアイコンとなっており、他メーカーとのデザインの共通項を感じます。資生堂、MACと共に右側のタブにポイントやマイページへの導線を置くことが多いようです。メゾンコーセーコーセーの60以上の人気ブランドが購入できるオンラインサイト「メゾンコーセー」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、「RECOMMEND」「MENU」の2つのタブに分かれており、白背景にカラフルなアイコンが並んでいます。こちらのアカウントも、右側のタブに会員証やポイント履歴、注文履歴といった既存顧客向けメニューが並んでいます。「エコでお得」と書かれた導線をタップすると、エコに関するおすすめアイテムがブランド別に並んでおり、クラランスのリッチメニューとの共通項を感じます。CHANEL BEAUTYファッション・ジュエリー・化粧品を扱う誰もが知る高級ブランド「シャネル」の「CHANEL BEAUTY」LINE公式アカウント(友だち登録はこちら)のリッチメニューは、タブもなくシンプルな構成です。ただし後日確認すると、「NEWS」「LA COLLECTION」の2つのタブに分かれていました。タイミングによって、複数のリッチメニューを使い分けているのかもしれません。THREE2009年誕生の日本のコスメブランド「THREE」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)は、全面アンケートの導線のみという一見潔いリッチメニューです(上記:上の画像)。ところが、年齢、居住地、商品使用経験の有無、化粧品の興味のあるカテゴリー(スキンケア、ヘアケアなど)といったアンケートに答えると、2つのタブに分かれたリッチメニューが表示されました(上記:下の画像)。これはコスメブランドのLINE公式アカウントだけでなく、初めて見るリッチメニューの表示方法でした。友だちの属性を自然かつ早期に取得できる、非常に賢い戦略です。SK-II今まで見てきたのは化粧品メーカーのLINE公式アカウントでしたが、最後に紹介するのはP&G合同会社の化粧品ブランド「SK-II」のLINE公式アカウント(友だち登録はこちら)リッチメニューです。タブ分けはなく、4つの導線から構成されるリッチメニューで、左右に縦長の画像を使用しており、一見リッチメニューに見えない新鮮さがあります。一番右の「SK-II NOW」は一見どんなページへ遷移するのか想像しづらいですが、タップするとポイントの仕組みなどを掲載した、アカウント新規登録を薦めるページへと進みます。まとめ今回は、大手化粧品メーカー「7企業+1ブランド」のLINE公式アカウント・リッチメニューをご紹介しました。さすが化粧品メーカーという感じで、どのリッチメニューも美しくデザインされていましたが、一番ユニークだったのは「THREE」の2段階で変化するリッチメニューの仕組みでした。今後もまた、さまざまな業界のLINE公式アカウントを紹介していきますのでお楽しみに。また、リッチメニューについては、下記の関連記事もぜひ参考にご覧ください。「お菓子を販売する企業のLINE公式アカウント、リッチメニュー6選」「デザイン初心者でもOK!リッチメニューのデザインを始めよう」「タブ切替や出し分けなど、こだわりのリッチメニューを設定するには?」「業界別!友だち数の多いLINE公式アカウントのリッチメニュー紹介」「リッチメニュー活用のメリットと設定のポイントとは?」タブ切替やセグメント毎のリッチメニュー出し分けなど、より柔軟なリッチメニューの運用に興味がある皆さんは、株式会社デジタルシフトの「TSUNAGARU」を試してみてください。こちらから使い方の役に立つ資料をダウンロードできます。